フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンは12日、フランスにおける追加の人員削減を核としたリストラ計画を発表した。
今回のリストラ計画は、欧州での信用不安などにより、欧州市場での2012年上半期(1-6月)新車販売が、前年同期比10%減と低迷。フランス工場の平均稼働率が、2011年の86%から2012年上半期は76%へと低下していることを受けての措置だ。
PSAプジョーシトロエンの発表によると、パリ近郊のオルネー工場を閉鎖し、3000名の人員を削減。同工場では、シトロエン『C3』を生産している。
さらに、フランス西部のレンヌ工場では、1400名の人員を削減。同工場では、プジョー『508』やシトロエン『C5』『C6』を生産しているが、欧州市場での大型セダンの需要減を受けて、人員を減らす。
この他、工場以外の従業員を含めて、フランス国内で3600名の人員削減を計画。今回のリストラは合計で8000名規模となり、2011年に発表された6000名を加えると、2014年までにトータルで1万4000名を削減することになる。