トヨタ自動車と独BMWグループは29日、新たにFC(燃料電池)システムの共同開発など4つのテーマで、長期の戦略的協業関係構築を目指していく覚書に調印したと発表した。
同日、豊田章男社長とノベルト・ライトホーファー会長がミュンヘン市で記者会見し、明らかにした。合意にはFCシステムのほかHV(ハイブリッド車)などを意味する「電動化に関する協業」が盛り込まれており、先端環境技術分野での協力を密にする。
記者会見で豊田社長は、「ハイブリッドやFCといった環境技術はトヨタが強みとしている分野であり、BMWのお役に立てると信じている」と強調した。両社は2011年12月に、次世代リチウムイオン電池の研究、およびBMW製のディーゼルエンジンをトヨタの欧州販売モデルに14年から供給することで合意していた。