【新聞ウォッチ】 “熟年離婚”のGMといすゞ、6年ぶりに「復縁」の可能性?

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年5月1日付

●日米同盟アジアの礎、共同声明,首脳会談合意へ(読売・1面)

●高速バス事故、運転手、予定経路走らず、県警が逮捕状、休憩中、うつぶせ(読売・1面)

●79円台2か月ぶり、NY欧米先行きに不安感(読売・2面)

●バス運転中睡魔9割、総務省貸し切り運転手調査(朝日・1面)

●パナソニック申告漏れ、118億円6400万円は所得隠し(朝日・33面)

●レアアース輸入協力、日印経済対話海上保安で協議機関(毎日・2面)

●懐かしの三輪軽、EVで復活、ベンチャー7月から受注(産経・9面)

●スペインが景気後退、2年ぶりGDP0.3%減、1〜3月期(東京・3面)

●自動車補修米社を買収、住商、250億円で(日経・1面)

●EV用電池を再資源化 日産・住商所有者の負担軽減(日経・9面)

ひとくちコメント

きょうから5月。大型連休(GW)の谷間でもある。GWに入る前には、連休中大きな出来事が起こらなければいいなと願っていたが、前半からその願いはあっさりと裏切られた。

29日早朝には群馬県藤岡市の関越自動車道で高速ツアーバスが防音壁に激突、大破。乗客45人のうち、7人が死亡、39人が重軽傷を負った。

30日の各紙が1面トップで報じたほか、きょうも各紙が事故の原因につながる証言や死傷した家族や友人たちの悲痛な声などを多く取り上げている。過酷な勤務スケジュールによる運転手の「居眠り」が大事故の原因とみられているが、きょうの読売が社説でも「格安競争が激化し、安全が置き去りにされていたのではないか」と指摘している。

自動車メーカーの中には「居眠り」を関知すると警報が鳴ったり減速するような防止装置も開発中と聞いている。安全運行のためにはソフト、ハード両面での万全な対策が求められている。

紙面をにぎわせたのは高速バスツアーの事故ばかりではない。29日の日経が1面トップニュースで「GM,いすゞに出資交渉」と報じた。米ゼネラル・モーターズ(GM)といすゞ自動車は1970年代から35年間も資本・業務提携していたが、経営危機に陥った2006年にいすゞ株を売却して提携を解消したという経緯がある。

GMが売却した株の一部はトヨタ自動車が保有しているが、ディーゼルエンジンなどの共同開発は凍結状態。仮に、GMといすゞの資本・業務提携が再び実現すれば、6年ぶりの「復縁」となる。まずは連休明けの10日に予定しているいすゞの決算発表での細井行社長の発言が注目される。

《福田俊之》

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