7月のシルバーストーンと11月のアブダビで分離開催の可能性が出てきたヤングドライバーテストに、有利不利が生じないように完全に同一スペックのタイヤを提供するように求められるピレリは難しい立場におかれている。
ポール・ヘンベリー(ピレリ・モータースポーツ部長)はこのように説明した。
「パートナーは12チーム。ピレリはパートナーの希望にできるだけ応える立場にあります。現状10チームがシルバーストーンテストを希望していて、2チームがアブダビでの開催を希望しています。ということは、(不公平を招く可能性があることから)ヤングドライバーテストには、目新しいタイヤは一切持ち込めなくなったということを意味します」
「元々、ヤングドライバーテストはテストとしての価値が限定的ではありました。チーム側は次期シーズンに向けていろんな新機軸を持ち込むし、ドライブするのは経験の少ない若者となると、大して意味のあるデータは得られないのですが……」