米国で4日に開幕したニューヨークモーターショー12。スバル(富士重工)のブースでは、2013年モデルの『レガシィ』(日本名:『レガシィB4』)と『アウトバック』(日本名:『レガシィ アウトバック』)がワールドプレミアを飾った。
2013年モデルは現行型のデビュー以来、初のマイナーチェンジを受けて登場。一新されたフロントマスクが目を引く2013年モデルだが、単なる内外装の化粧直しだけにとどまらない。
まずは、エンジン。「FBシリーズ」と呼ばれる新世代の2.5リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンが搭載された。最大出力は173ps、最大トルクは24kgmと、従来比で3ps、0.5kgm向上している。
トランスミッションには、新型『インプレッサ』から採用された2世代目のリニアトロニックCVT。スバルによると、新世代ボクサーエンジンとの組み合わせにより、実用域での扱いやすさと、高い燃費性能を両立させているという。
実際、新エンジンとCVTの効果で、米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地10.2km/リットル、高速13.6km/リットル。従来比で3‐4%向上している。
また、サスペンションやステアリング系を再チューニング。ダンパーとスプリングレートの設定変更、クレードルフレームや車体骨格の補強などにより、操縦安定性を向上させると同時に、車体振動を最小限に抑え込んだ。
安全面では、スバルの米国市場向け車としては初めて、ステレオカメラを使った先進運転支援システム、「アイサイト」を設定。ボディの補強や、新エアバッグなどの採用により、さらに衝突安全性能を強化している。