スイスで開幕したジュネーブモーターショー12において、フォルクスワーゲンは、『eco up!』の市販モデルを初公開した。
同車はフォルクスワーゲンの新世代コンパクトカー、『up!』をベースに、燃料をCNG(圧縮天然ガス)に対応させたモデル。その市販バージョンが、ジュネーブモーターショー12でベールを脱いだ。
エンジンは通常のup!と同じで、1.0リットルの3気筒。最大出力は68ps、最大トルクは9.2kgmを発生する。床下には、2個のCNGタンクが追加され、容量は72リットル。そのひとつには、10リットルのガソリンが入るサブタンクが装備された。
eco up!には、アイドリングストップやブレーキエネルギー回生システムなどの「ブルーモーション」テクノロジーを採用。100km走行あたりのCNG消費量は2.9kg、CO2排出量は79g/kmという高い環境性能を実現する。
フォルクスワーゲンは、「CNGは環境性能が高く、欧州とくにドイツでは、税制面での優遇が大きい」と説明している。