日産、第3四半期は増益に転換

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日産自動車が8日発表した2012年3月期の第3四半期累計業績は、海外での好調な販売を背景に、連結営業利益は前年同期比4.7%減の4278億円と小幅な減益になった。

純利益は7.7%減の2661億円だった。グローバル販売は、国内が2%減少したものの、北米や欧州、中国など海外各地域で2桁の伸びを確保し、合計では14%増の342万9000台となった。売上高は4.3%増の6兆6984億円。

タイの洪水の影響は、同国内の減産3万3000台だけにとどめた。第3四半期のみでは営業利益が前年同期比で3.6%、純利益が3.2%と小幅ながら、今期では初めて増益に転じた。

通期の業績予想は、欧州の債務危機や円高などのリスク要因があることから、営業利益で5100億円(前期比5.1%減)などとする前回予想を据え置いた。田川丈二執行役員は「厳しいマクロ経済情勢が続くが、引き続き勢いを維持し、通期の売上と利益を確保する自信がある」とコメントした。

《池原照雄》

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