欧州日産は3日、11月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は5万1480台。前年同月比は17%増と、14か月連続で前年実績をクリアした。
市場別では、スクラップインセンティブ導入によって販売が回復したロシアが、9733台でトップ。前年同月比は173%増と驚異的な伸び率で、7か月連続で前年実績を上回った。
一方、これまで欧州日産の最量販市場だった英国は、前年同月比10%減の6548台と2か月連続の前年実績割れ。インセンティブが終了したドイツも32%減の5353台、スペインも5%減の4049台にとどまる。
しかし、フランスは前年同月比41%増の7001台と、引き続き好調。イタリアも7%増の5741台と、2か月連続で前年実績を上回る回復を見せた。
車種別では、『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)が、2万1013台を販売。前年同月比は10%増と2か月連続のプラスとなった。『エクストレイル』は127%増の2722台と、ロシアを中心に人気を集める。
その他の車種では、『ノート』が前年同月比14%減の4315台と不振。『ピクソ』も、29%減の2678台と落ち込んだ。一方、新型クロスオーバーの『ジューク』は8426台と、10月の6074台を上回る順調な立ち上がりだ。
日産の欧州市場における11月シェアは、前年同月比2ポイントアップの3.4%。欧州日産のベルナード・ロール販売担当副社長は、「キャシュカイやジュークなど、クロスオーバー車の販売が好調」と、語っている。