トヨタ自動車は24日、海外事業体トップへの現地人採用を加速すると発表した。7月から北米と欧州の7つの事業体で9人の会長・社長に現地人を起用する。現地人トップの登用で事業のグローバル化を加速する。
各地域の事情やニーズをより迅速かつ的確に吸い上げる経営体制を構築するため、各地域の事情に精通する現地人を、これまで以上に積極的にトップに採用する。トヨタはこれまでも北米事業体などで現地人をトップに据えてきたが、ここまで一気に採用を進めることはこれまでなかった。
北米ではテキサス工場とインディアナ工場の社長に新たに現地の人材を起用する。ケンタッキー工場とカナダ工場では、現職の現地人社長が会長に昇格し、後任社長には新たに現地の人材が就く。
欧州では、統括会社のトヨタモーターヨーロッパの社長にディディエ・ルロワ氏(トヨタ常務役員)を起用する。欧州出身者が同統括会社の社長に付くのは初めて。