前原国交相は4日午前、鳩山内閣最後の閣議後会見で、政策継承について言及。
「政権選択によって政権が変わるわけではない。今まで各役所、各局で積み上げてきたものは基本的に踏襲し、実行していく。仮に政務三役(大臣・副大臣・政務官)が変わったとしても、その方向には変わりない」と、話した。
政権交代後の国土交通行政は大きな変化を見せた。それからわずか8か月余り。高速道路新料金制ひとつとっても、その改革は緒に就いたばかり、道半ばにして結果を出せたとは言い難い。
八ツ場ダムに象徴される治水事業の方針転換、航空行政の見直し、独立行政法人や公益法人改革など、乗り越えるべき課題は山積みだ。新首相の下で、国土交通行政は再び揺れることになるのか。前原氏はこう答えた。
「仮に変わるということがあれば、しっかり次の政務三役には我々がやってきたことを説明して、踏襲していただきたいと考えている」
前原氏は政権の継続についても強調した。「総理大臣はコロコロ変わるべきではない。鳩山さんにがんばっていただきたいと申し上げ続けたのはその点がある」。
前原氏の言葉は、2日の鳩山首相辞任直後と変わらなかった。