田中貴金属工業は、次世代自動車向け貴金属材料の開発を強化するため、自動車関連企業が集積する中部地方に貴金属車載材料の技術開発拠点を開設した。
今回新たに解説したのは、愛知県刈谷市の車載材料開発グループ分室。同分室には、電子顕微鏡や元素分析装置などの機器分析装置、顧客が分析試料の作成や材料選定を行うことができる試作設備を備え、顧客とともに実験評価や技術打ち合わせをその場で行うことができる。
車載材料の開発ニーズに対して、初期段階からスピーディに、柔軟に対応することが可能。今後も必要に応じて設備機器を拡充する。
同社では従来、材料の開発を関東地方の拠点で実施してきたが、自動車産業の中心である中部地方に技術開発拠点を開設し、関東地方の拠点とも包括的に連携して開発能力を強化する。
電気自動車や燃料電池自動車を含めた次世代自動車のパワートレインの需要が急速に高まる中、貴金属の用途も今後大きく変化すると判断、こうした急激な技術動向に追従し、営業および技術の両面で顧客に密着した活動を展開する。