北米日産は1日、3月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は9万5468台で、前年同月比は43.3%増。6か月連続で前年実績を上回った。
日産ブランドの乗用車系では、2009年10月にマイナーチェンジを受けた『アルティマ』が2万4649台を販売。前年同月比は26.3%増と5か月連続で増加した。『セントラ』は25.7%増の8721台と、6か月連続のプラス。『マキシマ』も93%増の6622台と、7か月連続で増加した。伸び率が目覚ましいのは、『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』/『ティーダラティオ』)で、105.1%増の1万3811台を販売し、5か月連続で前年実績を上回った。
2009年5月、米国デビューを飾った『キューブ』は、4218台と地歩を固めた。一方、スポーツカーでは、2009年1月に新型に移行した『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)が、前年同月比32.9%減の1095台と、3か月連続で減少。『GT-R』も36.5%減の87台と、8か月連続のマイナスだ。
ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、小型ピックアップトラックの『フロンティア』が、前年同月比129.2%増の4091台と、7か月連続で増加。大型ピックアップトラックの『タイタン』は52%増の2456台、大型SUVの『アルマーダ』も171.3%増の1788台と、6か月連続で前年実績をクリアした。小型SUVの『ローグ』は8395台を販売し、前年同月比は20.2%増と、2か月連続のプラスとなった。
インフィニティブランドでは、2010年3月に新型をリリースした『M』(日本名:日産『フーガ』)が、前年同月比62.5%増の1440台と良好な立ち上がり。2009年12月にマイナーチェンジ車を発売した『Gセダン』(日本名:日産『スカイライン』)も44.5%増の4021台と、3か月連続で増加した。『Gクーペ』(日本名:日産『スカイラインクーペ』)も、46.7%増の1650台と、7か月連続のプラスだ。モデル末期の大型SUV『QX56』は、242.4%増の1041台をセールス。7か月連続で前年実績をクリアしている。
3月販売の内訳は、日産ブランドが前年同月比44%増の8万5526台、インフィニティブランドが37.3%増の9942台と、ともに大幅増を記録。北米日産のブライアン・キャロライン上級副社長は、「2010年1 - 2月の米国市場シェアは、9%を獲得。3月の43.3%増の結果から見ても、2010年は勝機」と、明るい見通しを伝えている。