昭和電工は、大分コンビナートで樹脂複合材用カーボンナノチューブ「VGCF-X」製造設備が完成し、3月19日に竣工式を行った。設備は試運転を経て、4月から量産を開始する予定。
大分コンビナート内に完成したVGCF-X設備の生産能力は年産400tで、現時点では世界最大のカーボンナノチューブプラント。同社のカーボンナノチューブ製造拠点としては1996年に操業を開始した川崎事業所に続き2拠点目。大分コンビナートの既存ユーティリティーを活用し、高いコスト競争力を持つ生産体制を構築したとしている。
VGCF-Xは電子部品工場のクリーンルームで使用される搬送器具の材料樹脂に添加され、導電性を付与することで静電気の発生を抑える。