ロータスとコスワースが提携…高性能エンジンを共同開発

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エヴォーラ「エヴォーラカップ」マシン
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英国ロータスカーズは2日、コスワース社とエンジンの共同開発で提携すると発表した。コスワースのノウハウを生かして、ロータスの市販車とレースマシン用の高性能エンジンを開発する。

コスワース社は1958年、英国で創業した老舗エンジンメーカー。フォードとの関係が深く、フォード『エスコートコスワース』、『シエラコスワース』などの名車を生み出してきた。フォード以外では、DTM(ドイツツーリングカー選手権)で活躍したメルセデスベンツ『190Eエボリューション』のエンジンを手がけたのも、コスワースだ。

またF1においては、1963年からロータスなど多くのチームへエンジンを供給。2006年にいったんF1から撤退するが、08年にFIA(国際自動車連盟)からエンジンサプライヤーに認定。10年シーズンは、ウイリアムズやロータスなどにエンジンを供給している。

そんなコスワースが、今後、ロータスの市販車とレースマシン用のエンジンの開発に乗り出す。ベースとなるエンジンは従来通り、トヨタから供給を受けるが、ロータス車への搭載に当たり、コスワースの手によって、最終仕上げが行われる。

コスワースが手がける最初のロータス用エンジンが、「エヴォーラカップ」用マシン。エヴォーラカップは、今年から欧州で開催されるワンメークレースで、3.5リットルV型6気筒エンジンは、4.0リットルへ排気量を拡大。最大出力は280psから400psオーバーに高められる。ドライサンプオイル潤滑システムも採用された。

グループロータスのダニー・バハーCEOは、「ロータスとコスワースは最高の組み合わせ」と、蜜月関係を強調。コスワースのティム・ルティスCEOは、「ロータス車のエンジンに、再びコスワースの名が刻まれるのは光栄」と応えている。

気になるのは、ロータスのどの市販車に、最初にコスワースチューンのエンジンが搭載されるかという点だ。11年に登場するといわれる新型『エスプリ』との説もあり、ロータスファンにとっては、目が離せそうもない。

《森脇稔》

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