追従走行でETCレーン突破、不正通行で逮捕

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前走車に追従してETCレーンを通過し、通行料金の支払いを不正に免れていたとして、兵庫県警は18日までに兵庫県西宮市内に在住する55歳の男を道路整備特別措置法違反(不正通行)容疑で逮捕した。約460回の犯行を繰り返していたとみられる。

兵庫県警・高速隊によると、逮捕された男はETCレーンからの入場時には車載器にETCカードを挿入していたが、出場の際にはカードを抜いて課金情報のやり取りが行えないようにする手口で不正通行を繰り返した疑いがもたれている。直接の逮捕容疑は2009年5月28日に名神高速道路・西宮インターチェンジ(IC)出口のETCレーンを通過する際、前走するトラックに車間距離を詰めて追従。通行料金450円の支払いを不正に免れたもの。

カードを抜いているので課金情報のやり取りはされないが、車載器自体は電源が入ったままの状態であることから、基地局と通過情報のやり取りは行っていた。この結果として「入場記録はあるが出場記録の無いETCカードと、このカードを使用する特定の車載器(車両)」がエラー情報としてログに残ることとなり、道路会社はこのログを元に内偵を開始。西宮ICに設置された監視カメラ映像から大型車に追従して通過する軽トラックを確認したという。

男は2008年4月から今年1月までの間、名神高速で263回、阪神高速で197回の不正通行を繰り返していたとみられ、被害総額は合計約25万円とされる。警察では他にも余罪がないか男を厳しく追及する方針だ。

《石田真一》

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