国土交通省は17日から、新潟地域と関東地域でDME(ジメチルエーテル)トラックの実証運行試験を開始する。
独立行政法人交通安全環境研究所を中心とした産学官による「次世代低公害車開発・実用化促進プロジェクト」の一環で、車両はいすゞ中央研究所が開発。新潟県内と千葉 - 鴻巣間および埼玉県周辺で、燃料製造事業者、燃料充填事業者、運送事業者および地方公共団体などの協力を得て実証運行を行う。
都市内および都市間の営業用貨物運送車両として中型DMEトラックを運行し、実用性の向上や基準整備などの検討に必要な安全・環境性能に関するデータを取得する。
DMEトラックは、航続距離500 - 600kmで、動力性能はディーゼル車と同等。排ガス性能はポスト新長期規制適合だ。
燃料製造プラントは燃料DME製造(新潟市)が有する三菱ガス化学新潟工場内の施設で、充填所は東邦アーステック黒崎事業所(新潟市)と小池化学吹上工場(埼玉県鴻巣市)を利用する。DME価格は、軽油市場価格と熱量等価で販売する。