東京製鐵が発表した2009年4 - 6月期(第1四半期)の決算は、営業利益が41億4100万円と黒字に転換した。前年同期は4億円を超える赤字だった。
売上高は前年同期比61.9%減の265億4200万円と前年実績の半分以下に落ち込んだ。鋼材受注量が不振だったのに加え、5月16日の岡山工場電気炉での爆発事故の影響もあって、製品出荷量が落ち込んだ。
収益では、製品出荷単価が想定を上回ったため、経常利益は43億1500万円、当期純利益は22億7500万円だった。
通期業績見通しは中国をはじめとする新興国で需要が拡大しているほか、原料鉄スクラップ価格が国際的に値上がりしているため、上方修正した。売上高は1322億円、経常利益が60億円、最終利益が15億円となる見通し。