英国フォードは9日、英国で開催されるエコラン大会「BPエフィシエントドライビングチャレンジ」に協賛すると発表した。『フォーカス』の「エコネティック」グレードが、競技のオフィシャル車両として使用される。
欧州フォードは、燃費や排出ガス性能に特化したモデルを「エコネティック」シリーズとして展開中。その中核ユニットは、1.6リットル直4ディーゼルの「TDCi」で、最大出力は90ps/4000rpm、最大トルクは20.4kgm/1750rpm。新型パーティキュレートフィルターを採用して、クリーンな排出ガス性能を実現する。
エコネティックは、徹底的に走行抵抗を減らしているのが特徴だ。車高をダウンさせ、スポイラーを追加。ホイールディフレクターも装備するなどして、空気抵抗を抑えた。さらに、低転がり抵抗タイヤ、シフトアップインジケーター、ファイナルギアレシオの変更なども行っている。
これらの改良により、フォーカスのエコネティックは、欧州複合モード燃費23.26km/リットル、CO2排出量114g/kmを達成。フィエスタのエコネティックは、さらにCO2排出量性能に優れ、98g/kmを実現した。両モデルはCO2排出量が120g/km以下のため、欧州の多くの国で、税制上のメリットが享受できる。英国フォードは2009年上半期(1 ‐ 6月)、CO2排出量120g/km以下のモデルの販売台数が、前年同期比71%も伸びたという。
BPエフィシエントドライビングチャレンジは28日にスタート。8月4日にノーサンプトンにゴールする。フォードのプロダクトマネージャー、デビッド・カルダー氏は、「フォーカス・エコネティックの優れた環境性能が、オフィシャル車両として高く評価された」とコメントしている。