三菱マテリアルと東京鋪装工業は28日、現場吹き付けによる車道用光触媒舗装工法「光ランデックス工法」を共同開発し、5月から本格的な営業活動を開始したと発表した。
都市部における大気汚染問題を解消する技術の一つとして、光触媒による大気浄化対策が期待されているが、自動車が走行する車道では塗膜への負荷が大きいため、性能の持続性が課題だった。
今回開発した光ランデックス工法は、これらの課題を解消した現場施工による車道用光触媒舗装。車道の密粒度アスファルトコンクリート舗装、半たわみ性舗装、排水性舗装のいずれにも施工可能で、塗膜の付着性能が高く、耐久性に優れている。試験施工による1年後のNOx除去性能は1.94μmolと高く、長期耐久性が高い。
路面温度低減効果もあり、従来の遮熱性舗装に比較して同程度であるため、ヒートアイランド対策としても有効に機能する。
今後、両社では大気汚染対策とヒートアイランド対策として光ランデックス工法の提案・普及に注力するとしている。