ルネサス、車載情報機器向け高速32ビットマイクロプロセッサを開発

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ルネサス、車載情報機器向け高速32ビットマイクロプロセッサを開発
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ルネサス・テクノロジは21日、無線通信を使用して交通などのサービスを提供するテレマティクスやハンズフリー機器などの車載情報機器向けに、400MHzの高速動作を実現した32ビットマイクロプロセッサ「SH7761」を製品化したと発表した。次世代機器で必須となる高速通信、高度な音声認識、車載LAN、メモリカードなどとの接続性を強化したもので、今年8月からサンプル出荷する。

新製品は、SuperHファミリの最上位CPUコア「SH-4A」搭載により、従来品「SH7760」の2倍となる最大動作周波数400MHz、処理性能720MIPSを実現した。これにより、ハンズフリー機器で必須の音声認識機能における高度化に対応可能。
 
また、SH-4Aコアは、SH7760のSH-4コアと上位互換であり、加えてカーナビゲーションシステムなどの車載情報機器向けSoCとして広く採用されている「SH-Naviシリーズ」と同一のコアであるため、既存プログラムの流用が可能となり、ソフトウェアの開発期間短縮が図れる。
 
また、データ転送を高速化が可能で、機器の高性能化が図れるほか、次世代機器に必須の周辺機能を1チップに内蔵し、システムの低価格化にも貢献する。

さらに、車載LANとしては、制御系の車載電子装置との接続用に車載ネットワークの標準規格であるCANインタフェース2チャネルの搭載に加え、今回、情報系の標準的なネットワークであるMOSTのインタフェースを搭載しており、車載LANシステムの構築を容易にする。このためシステムの部品点数削減が可能となり、機器全体の低コスト化が図れるとしている。

《レスポンス編集部》

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