石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、日鉱金属、三井金属鉱業に対し、チリ共和国カセロネス銅鉱床の事業化調査(FS)、その前段に当たるプレFSに要する資金を対象に、総額45億円の海外探鉱資金融資を実施した。
カセロネス銅鉱床の探鉱開発は、日鉱金属と三井金属の共同出資による銅事業会社パンパシフィック・カッパーが推進しており、今回、JOGMECはFS費用などを出資する日鉱金属、三井金属に対し、それぞれ30億円、15億円の融資を実施した。
JOGMECは、2006年にパンパシフィックがプロジェクトの権益を取得する際にも、両社に対して、総額54億円の融資を行った。
プロジェクトが順調に進捗すれば、山命26年にわたって年平均約15万トンの銅と年平均3000トンのモリブデンが生産されることが見込まれており、日本の銅・モリブデン資源の安定供給に結びつく。