シトロエン、新ロゴを発表…創業者の誕生日に

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シトロエンは5日、創業90周年を記念して同社の新しいロゴマークとサインを発表した。5日は創業者アンドレ・シトロエン(1878 - 1935)の生誕131年にあたる日。

新ロゴは従来の二重の山型歯車マーク(ドゥブル・シェブロン)を3次元化させ、モディファイを加えたもの。メーカーによれば「力と確かさを表現した」という。

ドゥブル・シェブロンは、アンドレ・シトロエンが自動車事業に進出する以前、伝達効率に優れた山型歯車の生産で成功したことに端を発している。従来使われていたロゴマークは、1980年代に制定されたもの。

今回の新ロゴ&サイン考案にあたっては、ジャンピエール・プルエ率いるシトロエンのデザインチームと、CI戦略の世界的スペシャリストであるランドー社が協力した。

新ロゴと同時に、シトロエンはディーラーの内外装イメージの一新も図る。今後5年間で世界8000拠点の販売店を改装する計画だ。

今回のCI一新が自動車販売が低迷する中での決定であることはメーカーも承知のうえだ。そのうえで「自動車の使われ方や、顧客とブランドの関係が変わりつつある中で、シトロエンは受け身になることなく、積極的な姿勢を示したい」としている。

ちなみに発表当日の夜、フランスではサルコジ大統領と各テレビ局の著名キャスターによる、経済危機を主なテーマとする2時間近いテレビ会見が中継された。そのなかで大統領は、フランス自動車産業の打撃が他国に比べて少ないことを数字で挙げ、加えてすでに決まっている低公害車の開発を推進する政府の方針を繰り返した。

シトロエンや大統領の積極姿勢が、近い将来どのような結果として表われるか注目される。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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