フォルクスワーゲンは15日、『ゴルフ』に4WDの「4モーション」を追加した。まずは欧州向けのディーゼル仕様、「2.0TDI」と組み合わされる。
先代ゴルフはハイパフォーマンスグレードの『R32』を筆頭に、2.0リットルのガソリンやディーゼルなど幅広いグレードに4モーションが用意されていた。しかし、現行モデルは現時点では、2.0TDIだけに4モーションが設定される。
4WDシステムは基本的に先代と共通の前後トルク可変式フルタイム4WD。Haldexカップリングが前後タイヤの回転差を検知しながら、前後タイヤに最適なトルクを配分する。通常走行時の前後トルク配分は前90、後ろ10で、路面状況や走行状況に応じて、前後トルク配分が変化。さらに、ABSやトラクションコントロールと統合制御され、滑りやすい路面での安定性を高めてくれる。
現行ゴルフの4モーションは2.0リットル直4・TDI(140ps、32.6kgm)+6速MTという仕様。0-100km/h加速9.4秒、最高速度206km/hという十分な動力性能と、欧州複合モード18.2km/リットルの燃費を両立している。
ゴルフ2.0TDIの4モーションの欧州価格は2万5750ユーロ(約315万円)。今後の4モーション拡大展開が期待される。