ホンダは、ITS国際会議場前の『11th Ave. Theater』を使い、二つの実証実験を公開した。
実証実験は、米国運輸省が推進する狭域専用通信(5.9GHzDSRC:Dedicated Short Range Communications)を用いたインフラ協調プロジェクトVII(Vehicle Infrastructure Integration)に対応した取り組みをとしておこなわれた。
アメリカ国内では全体の交通事故の約20%が車両の交差によって発生しているという。ホンダはこの現状を踏まえ、車々間通信によって、互いの情報を更新することで衝突を回避させることを提案している。
一つは左折時(日本で言えば右折時)に大型車の陰でブラインド状態になっていても、直進車が来ることを左折するドライバーに伝え、そのまま左折すると危険であることを察知させる。
もう一つは広い通りへ出る際に、左側から車両が接近していることをドライバーへ伝え、そのまま進行すると危険であることを知らせる。この方法のメリットしてホンダは、天候や道路環境に対しても安定して対応できることの優位性も強調していた。