ブリヂストンは、太陽電池用接着封止膜として使用されるEVAフィルム(エチレン・ビニル・アセテート フィルム)の需要増加に対応するため、磐田工場(静岡県磐田市)のEVAフィルム生産能力を増強すると発表した。
投資総額は約54億円で、2011年前半からの増産を予定している。
これにより、今年4月に発表した増産計画(2010年後半からの増産開始予定分)と併せて、現在の生産能力対比約3倍の生産能力となり、月産約3000トンのEVAフィルムが生産可能となる。
EVAフィルムは、太陽光線を電気に変換するシリコン・セルを、加熱による分子結合(架橋)でガラス面に固定する接着剤として使用される。EVAフィルムは、加熱することで無色透明となり、水や紫外線にも強いため、屋外で使用される太陽電池用接着封止膜には最適な素材としている。
太陽光発電は発電過程で全く排出物を出さないので地球環境保全の観点からも重要性が増している。それに伴い近年、太陽電池の需要は世界的に急伸長しており、太陽電池の接着封止膜に使用されるEVAフィルムの需要も急増している。