矢野経済研究所は、加速度・角速度センサに関する世界市場の調査を実施した。
調査は今年4 - 6月の間、センサデバイスメーカーやシステムメーカー、研究機関などから聞き取り調査した。
調査結果によると、車載用加速度センサはセイフティシステムを中心として堅調に推移すると予測している。
2007年度の車載用加速度センサの世界市場は出荷数量ベースで、前年度比14.1%増の2億5160万個だった。市場が拡大したのは、サイド/カーテンエアバッグの搭載率が上昇したことや、北米市場におけるESP(横滑り防止装置)装着の義務化などが挙げられる。
2008年度の市場見通しでは、前年度比12.2%増の2億8230万個に達すると予測している。
また、角速度センサは民生・車載向けともに2ケタ成長で拡大すると予測する。車載向けはセイフティシステムを中心に2ケタ成長を維持しており、民生機器についてもデジタルスチルカメラの手ブレ補正向けが堅調に推移している。
2008年度は、PND(パーソナルナビゲーションデバイス)やゲーム機向けが拡大基調にあり、民生機器と車載向けを合わせた総出荷数量は、前年度比29.5%増の2億0130万個と予測する。