9日朝、奈良県奈良市内の県道で、登校のために道路左側の路肩を歩いていた男子中学生に対し、後ろから進行してきた乗用車が接触する事故が起きた。クルマは現場から逃走。警察では目撃情報から同市内の私立中学・高校で教頭を務める54歳の男を逮捕している。
奈良県警・奈良署によると、事故が起きたのは9日の午前8時ごろ。奈良市法蓮町付近の県道で、登校するために道路左側の路肩を歩いていた12歳の男子中学生に対し、後方から進行してきた乗用車が接触した。
中学生はクルマに押し出されるようにして転倒。背中や腰などを打撲する軽傷を負ったが、クルマはそのまま逃走しており、警察では軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始している。
被害を受けた中学生がクルマのナンバーを目撃しており、これを基に捜査を進めたところ、同市内の私立中学校・高校で教頭職にある54歳の男が所有するクルマだということが判明。男を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。
調べに対し、男は現場付近をクルマで走行していたことは認めたものの、「ぶつかりそうだとは思ったが、当たっていない」、「当たっていないと思ったからそのまま走り去った」などと供述。ひき逃げ容疑は否認しているようだ。