熊本県警は13日、九州自動車道下り線で缶ビールを飲みながら乗用車を運転していたとして、48歳の男を飲酒運転の現行犯で逮捕した。男は容疑を認めているが、「他人に迷惑を掛けたわけじゃない」と、開き直っているという。
熊本県警・高速隊によると、逮捕された男は13日の午後0時40分ごろ、熊本県植木町大井付近の九州自動車道下り線で缶ビールを飲みながら乗用車を運転していた疑いがもたれている。呼気1リットルあたり0.3ミリグラム超のアルコール分が検出された。
発端となったのは同日の午前11時30分ごろ、九州自動車道下り線・南関インターチェンジ(IC)付近を走行していたクルマの運転者から「路肩寄りを低速で走行している乗用車があり、不審に思って併走したところ、運転している男が缶ビールを飲んでいた」という通報が寄せられたことだった。
これを受けた同隊のパトカーが捜索を行った結果、該当車両を発見。植木ICで強制抑止して職務質問とアルコール検知を実施。運転していた男の飲酒運転が明らかになった。発見当時、車内には350mlの缶ビール6本があり、このうち2本が空になっていた。車内で消費されたものとみられる。
調べに対して男は「友人宅に行く途中、ノドが乾いたので飲んだ」と供述。さらに「酒を飲んでいたのは認めるが、事故も起こしていないし、他人に迷惑を掛けていないのに逮捕されるのは納得できない」などと話しており、警察では以前から同様の行為を繰り返していたとみて、厳しく追及している。