富士通テンは12日、2008年モデルのカーナビ5機種を発表した。AV機能など“真の意味でのハイエンド”は、これまでどおり2DIN-AVN筐体のモデルだが、主力となるのはインダッシュモニターを含めたナビ機能を1DIN筐体に集約したモデルとなる。
同社は2006年秋冬モデルとして、1DIN筐体にEGAインダッシュモニターと20GB容量のハードディスク(HDD)を組み合わせた『AVN076HD』を発売している。「物理的な取り付けスペースが1DIN分しか確保できない」という輸入車ユーザーをターゲットにした商品で、価格はハイエンドモデル並みだったが、機能面では2DIN-AVNタイプに若干劣っていたのは否めない点だった。
2008年夏モデルの『AVN078HD』では、インダッシュモニターをVGAに変更。HDD容量も40GBに拡大するなど、ハイエンドモデルと呼ぶにふさわしいスペックになった。1DIN筐体の地上デジタル・フルセグユニットを組み合わせた1DIN+1DINの『AVN978HDTV』も同時にラインナップされている。
AVN078HDのナビ機能に加え、AV機能を強化したハイエンドモデルが2DIN-AVN筐体の『AVN778HD』となる。地上デジタルチューナーだけではなく、B-CASカードリーダーまで内蔵。CPRM/VRモードで録画したDVDビデオの再生も可能となっている。