忘年会帰りに飲酒運転、死亡事故を起こした被告に実刑判決

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昨年12月、福岡県久留米市内の国道209号で、忘年会帰りにクルマを飲酒運転し、道路を横断していた男性をはねて死亡させたとして、自動車運転過失致死などの罪に問われた34歳の男に対する判決公判が14日、福岡地方裁判所久留米支部で開かれた。裁判所は被告の男に対し、懲役2年の実刑を命じている。

問題の事故は2007年12月15日未明に発生した。久留米市原古賀町付近の国道209号を横断しようとしていた46歳の男性が、34歳の男が運転する乗用車にはねられた。男性は頭部を強打して間もなく死亡した。

警察はクルマを運転していた男を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕。後の調べで、男は忘年会で酒を飲み、クルマで帰宅する途中に事故を起こしていたことが発覚。事故直前はカーステレオを操作し、前方を全く見ていなかったことも明らかになっている。

14日に開かれた判決公判で、福岡地方裁判所久留米支部の長倉哲夫裁判官は「忘年会で酒を飲み、酔っていることを自覚していたにも関わらず、クルマを運転した」と指摘。「飲酒運転による悲惨な事故が後を絶たず、社会的な批判が高まっている最中に発生した事故であり、被告が厳しい非難を受けることを免れることはできない」として、懲役2年の実刑判決を言い渡した。

《石田真一》

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