日立マクセルとチノンテックが資本提携…光学部品事業を強化

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日立マクセルとチノンテックは、両社の光学部品の事業強化に向けて、資本提携することで基本合意したと発表した。

合意に基づき、マクセルの小型・低背レンズユニット技術、非球面光学設計技術と、チノンテックのガラス・樹脂ハイブリッドレンズ技術、調芯組立技術、光学エンジン技術、手ぶれ防止技術などを組み合わせることで、レンズユニットの多機能化やモジュール化をすすめ、付加価値を高めていくとともに、セキュリティ分野や医療分野などの光学機器市場で新たな事業の創出を目指す。

資本提携として、チノンテックが13日に予定している第三者割当増資をマクセルが全額を引受け、新株発行株式数700株を取得し、同社の発行済み株式数の約19%を所有する。

両社では、人的交流も含めた協力関係も深める方針で、それぞれのシナジーの最大化を図り、企業価値の向上を目指す。

携帯電話やデジタルカメラ、光ディスクドライブなどの電子情報機器は、市場の拡大に伴い、多機能・高機能化が進んでいる。これらに搭載される光学部品は電子情報機器の性能向上に不可欠なキーコンポーネントで、小型・薄型化、高解像度化が求められている。

マクセルは、光学部品事業で、独自の高精度光学設計技術、精密金型・成形技術を生かし、高い光利用効率を実現する光ドライブ用ピックアップレンズや携帯電話や自動車などに使用される薄型・高分解能の小型レンズユニットなどの事業を展開している。

チノンテックでは、光学・機構設計技術、光軸調芯による組立技術、高度な自動評価装置などに強く、デジタルカメラなどに使用される光学レンズ、撮像ユニット、液晶プロジェクター用エンジン、投射レンズでは世界トップクラスの技術力やシェアを持つ。

今回、両社が提携することで、マクセルの非球面光学設計技術、小型・低背レンズユニット技術と、チノンテックの光学・機構設計技術、光軸調芯の組立技術などを組み合わせ、デジタルカメラなどのデジタルモバイル機器向けに手ぶれ防止機能、オートフォーカス・ズーム機能などを付加した高機能なレンズユニットのほか、セキュリティ監視カメラ用の超広角ズームレンズユニット、ブルーレイディスク用対物レンズ、車載向けカメラモジュールなど、高付加価値製品を早期に商品化する構えだ。

《レスポンス編集部》

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