米国の6月の新車販売は、相変わらずのガソリン高による小型車の好調を受け、アジアメーカーが躍進、GM、フォードモーターを始め米メーカーは低迷、という結果となった。
また、メーカー別ではGMの1位は不動だが、ブランド別ではトヨタが1位となった。2位はフォード、GMのシボレーブランドは3位。シボレーは1月から5月までトップブランドだったが、今回トヨタに1位を譲った。
ただし1−6月の07年前半全体ではトップブランドの地位に変わりなく、2位がトヨタ、3位がフォードとなった。フォードは昨年までブランド別2位を維持していたが、6月は前年比で8.6%の落ち込み。今年後半にかけてもトヨタが米ナンバー2のブランドをキープする可能性は高い。
GMはフォードよりも深刻で6月の売り上げが前年比24%減となったが、これはレンタカーとしての販売が激減したことが大きな理由だという。GMC『アケイディア』、サターン『アウトルック』、ビュイック『エンクレーブ』などの新モデルが好調なGMだが、6月の販売は期待はずれで、GMの業績回復への信頼にも影を落としている。
クライスラーはビッグ3の中では比較的好調だったが、それでも前年比でマイナス1%と、上昇には至っていない。ただし、乗用車部門は順調に伸びており、後半に期待をつないでいる。
トヨタは全体では6%の伸びだったが、ライトトラック部門では前年比137.2%という伸び。特に『タンドラ』ピックアップが好調だ。ホンダは7.3%の伸びで、『シビック』、『CR−V』が好調。
米全体では6月の新車販売は3%減となったが、コンパクトカー部門は35%の増加で、これが特に日産に追い風となり、18%という伸びを見せている。