気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2007年1月15日付
●線路はなくてもどこまでも 道路と両用車、富士でデモ走行(毎日・1面)
●人気ランキング、1位ゴルフ ドイツ勢強し(毎日・8面)
●ラグビー、トップリーグ、東芝、貫禄1位通過、プレーオフ、ヤマハ、トヨタも(産経・25面)
●ホンダ、インドに新工場、09年メド、小型車、240億円投資(日経・1面)
●ハイブリッドトラック、日野、海外で販売、まず豪州、東南アジアも開拓(日経・3面)
●曙ブレーキ、米の生産体制再編(日経・9面)
ひとくちコメント
日産自動車が横浜市西区のみなとみらい21地区に建設する新本社ビルの起工式が13日行われた。
14日付の読売、日経などが報じているが、土地取得費を含めた総事業費は420億円で地上22階建て。新社屋は09年春に完成、現在の銀座のビルから同年10月までに約2500人すべての社員か移転を完了するという。
起工式のあと、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルで開かれた起工パーティでは、カルロスコーン社長がメモを片手に“流暢”な日本語で「横浜は日産発祥の地、移転を機にさらなる成長を続けるために新本社ビルをグローバル本社と位置づける」などとスピーチを行った。
また、来賓の中田宏・横浜市長は「09年は横浜開港150周年。日産の本社開業は第2の開港であり、日産の発展は横浜の発展」と祝辞を述べた。
新本社ビル建設に対するゴーン社長の思い入れも強く「忙しい日程の中で毎月1時間をわざわざ構想を練るためのミーティングに費やしてくれた」(伊佐山建志・日産副会長)ほど。ただ、新社屋を建てた会社がとかく経営不振に陥るというジンクスもあるだけに、“たそがれ横浜”にならないためにも日産に課せられた使命と役割は重大である。