新車のトレーラーからタイヤ脱落、欠陥ではなく整備不良だった

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5日未明、大阪府守口市内の国道1号で、走行中の大型トレーラーから左前輪のタイヤ2本が脱落する事故が起きた。車両は三菱ふそう製で納車後約2週間。当初は車両欠陥も疑われたが、その後の調べで冬タイヤ交換時の整備不良が原因だったことが判明している。

大阪府警・守口署によると、事故が起きたのは5日の午前4時55分ごろ。守口市佐太中町7丁目付近の国道1号で、走行中の大型トレーラーから火花が出ていることに50歳の男性運転手が気づいて停車。車両点検を行ったところ、左前輪のタイヤ2本が脱落していることがわかった。

ハブにホイールを固定するボルト8本すべてが断裂しており、外れたタイヤは停車地点の約1km手前で発見されている。別のクルマや歩行者にタイヤが当たるような被害は出なかった。

このトレーラーは三菱ふそう製造で、11月20日に納車されたばかり。当初は車両の欠陥も疑われたが、その後の調べで意外な事実が判明する。トレーラーのタイヤは冬タイヤに交換されていたが、その際に当初から付いてきたアルミホイール用のボルトを使い、鉄製のホイールを装着していたことがわかったのだ。

アルミホイール用と鉄製ホイール用のボルトは長さや強度などが異なっているため、流用できないとされているが、このトレーラーを所有する運送会社ではそのまま使ってしまっていたという。警察では整備不良の疑いもあるとして、この会社の関係者から事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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