GM、GMACの株式売却手続きが完了

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GM、GMACの株式売却手続きが完了
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ゼネラルモーターズ(GM)は、金融子会社であるGMACの株式のうち51%を、サーベラスFIMインベスターズ率いる投資グループに売却する手続きが完了したと発表した。

同投資グループには、シティグループの完全子会社やあおぞら銀行、PN Cファイナンシャル・サービシズ・グループが参加している。

GMでは今回のGMAC株売却により、GM、GMAC間は相互に関係を保ちつつ、GMACはコスト効率の高い資金調達が可能になるほか、GMが進める北米事業再建計画やグローバル戦略への取り組み、バランスシートの強化に必要な流動性が充分に確保されることになるとしている。

リチャード・ワゴナーGM会長兼CEO(最高経営責任者)は「今年GMは多くの活動を実践し、大きく進展した1年だった。北米事業の再建計画に積極的に取り組んだことで、長期成長と利益確保の見通しもついてきた。GMにとって、GMAC株の売却を無事に完了させることは主要な優先課題であり、GMの業績回復をさらに進めていくうえで重要なステップで、売却の手続きが完了したことにより、GMACはより低コストの資金調達が可能となり、GMディーラーとの良好な関係を活用した一層の成長機会が期待される」とコメントしている。

また、GMACは新たな主要株主を迎えることになるが、GMとGMACはさまざまな長期契約を結んでおり、戦略パートナーとしての位置づけは変わらない見通し。GM はGMAC株の49%を保有し、従来通りの関係を続けていく方針で、今後はサーベラス率いる投資グループとGMACの主要株主として協調を深め、適切な卸売、小売およびリース製品の提供や乗用車・トラックの販売サポートを含め、GM、GMAC、投資グループが一体となって、従来通りのサービスをディーラーに提供するとしている。

今回の株式売却により、GMは総額約140億ドルの現金および配当を3年間にわたって受領することになる。売却にあたって企業内債務の返済とGMACの新規優先株の購入が発生し、140億ドルのうち、投資グループから74億ドルの株式購入代金、GMACと関連会社から保有資産の現金化を含むキャッシュフローに伴い27億ドルの現金配当を受領する。

また、GMACの新規優先株については、GMが14億ドル、投資グループが5億ドルの計19億ドルが投資される。

《レスポンス編集部》

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