東京臨海都心の東京ビッグサイトで「GDP2006」=グッドデザイン・プレゼンテーション2006が開催中だ。24日、三菱自動車工業の「未来型プレミアムスモール『i』(アイ)」のステージプレゼンテーションが行われた。
「iには、『豆』から生まれる新芽のように、新しい気持ちを目覚めさせる、未来的で上質感のある“stylish”、『うさぎ』のように軽快に走り、快適な乗り心地の“sporty”、『まゆ』のように全方位優しく強く安全に守る“safety”の3つの革新があります」と三菱自動車工業デザイン本部デザイン部エキスパートの竹屋正道さんがプレゼンテーション。
「『軽』の枠を感じさせない自由なフォルムで、安定感あるしっかりした走りを実現するという二律背反をブレイクスルーために、リアミッドシップレイアウトを採用しました」。
プレゼン後、竹屋さんに直接お話を伺った。
---「丸いけれどキレがある」というのを、具体的に説明してください。
竹屋:固まり感のある「まゆ」のような丸さを基本としながら、前後フェンダーアーチやボディサイドのシャープなキャラクターライン、これらを見て下さい。
---「クルマっぽくなくてクルマらしい」とはどういうことですか?
竹屋:実はデザイン開発中に、クルマではなくて、家電やステーショナリーを参考にしたんです。フィリップ・スタルクの製品や喜多俊之さんのシャープの液晶テレビにもインスパイアされました。たとえば、インテリアの色使いやシボの入り方や、丸いエンボスは、こうした所から出てきました。
---新しく未来的だけど、冷たくない、クールだけどキュートとは?
竹屋:基本フォルムは未来的ですが、顔つきは怖くなくかわいらしすぎない。ユーモアなニュアンスを盛り込みました。たとえば i の「まゆ」の形は、ホイールや、インパネを上からみた形にも表れているんですよ。