【三菱 i 創った人】ビックスクーターのような運動特性…福井紀王プロダクトエグゼクティブ

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ドラッグレーサーか? なんと、タイヤは前後異型サイズだ。前:145/65-15インチ、後:175/55-15インチを履く『i』(アイ)。2WD車で走り出して、最初のコーナーで“軽とは思えぬガッシリ大径の”ステアリングを切って思った。「おっ、軽い」。速度感応型のパワステの軽さと幅の小さな前輪タイヤと、前後重量比45:55が不思議な感覚を生む。

ウインドシールド越しの視界に、外観デザインから想像しがちな“特殊なクルマ感覚”はない。インパネ周辺の雰囲気はなぜか「ミニバンっぽい」。

乗り心地は「シンナリしている」。リアサス部分からググっと押し出し感のあるエンジン感覚。その音は「リア搭載をあまり意識しない、一般的な“軽”っぽい音だ」

しばらくの間、住宅街や海岸沿いの直線路でi(アイ)の動的フィーリングをチェックしてみた。そこには今までの軽自動車にはない独得のフィーリングが感じられた。「いったいこれは、どうしたことか?」。フロントタイヤのようすを伝えてくれるフィードバックが何とも不思議な感じ。S字コーナーを“そこそこの速度で”駆け抜けると“アンダーステアっぽい”。しかし、ジンワリとロールした最後には「シンナリと旋回する」。

エンジンをブン回してみると5000rpmからMIVECが作動し、グっとエンジン音が変わる。7500rpmレブリミットでジンワリと回転が抑制される。高い回転域での車内振動は少ない。

それにしても、この走行フィーリングは一体…。このシンナリして奥深いハンドリング、フロントが軽いような、かといってリアだけが急激に動かないような…。「そう、バイクだ。ビックスクーターだ!この感覚は」。相当に縦長なモノがスっとコーナーを行く感じ。そう大型スクーターの感覚だ。

まあ、普通に街乗りしていると“ここまで顕著に特殊な運動特性は見せない”だろう。しかし、「スイスイっていうのか、スルスルっていうのか、なんだか運転楽だなぁ」。誰もがそう思うはずだ。4WDにも乗ったが、ややドッシリ系になった乗り味で、走りの全体イメージは2WDほどの“大型スクーター感覚”は見せなかった。こちらはあくまでも雪道での生活4WDだ。

さて福井さん、i の進化について最後にひと言。「(初期設定車が)地についたら、ラリーアート仕様、それからコンバーチブルもいいですよね」。夢多き新世代の三菱が、いまここに始まった。

《桃田健史》

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