【トヨタ カムリ 新型発表】室内空間の広さ、数字と感覚

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【トヨタ カムリ 新型発表】室内空間の広さ、数字と感覚
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新型トヨタ『カムリ』の最大の売りは、室内空間の広さだろう。全長は旧型と同じ4815mmだが、ホイールベースが2775mmと、旧型比55mmも拡大された。そのホイールベース拡大と、フロントガラス下端を大幅に前方に押し出す新パッケージングは、室内空間の大幅な拡大に寄与している。

室内長は2130mmで、旧型にくらべて実に260mmもアップ。この数値はトヨタのフラッグシップセダン『センチュリー』の2045mm、モデル末期となったレクサス『LS430』(日本名トヨタ『セルシオ』)の2080mmをしのぎ、トヨタのセダンモデルとしては前後方向へのゆとりは最大だ。日本における最大のライバルで、室内空間の広さでは定評のある日産『ティアナ』の室内長は2115mmで、わずかながらカムリがリードしている。

室内幅は全幅1820mmという車幅を生かし、10mmアップの1525mmにまで拡大。車幅がやや狭いライバルのティアナに比べ、40mmのアドバンテージ。狭い道での取り回し性は劣るが、こと室内空間の面ではワイドボディ化の恩恵は大きいと言える。

物理的な広さばかりでなく、インスツルメンタルパネルやシートのスリム化を図ることで、感覚的な広さも向上させている。またインパネを上下2段構成としてアッパー部を浮かんでいるように見せることで、ドライバーの視覚的な圧迫感も軽減させているという。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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