ブリヂストンは、国内の市販用タイヤのメーカー出荷価格を値上げすることを決定したと発表した。住友ゴムや横浜ゴムは今秋に値上げを実施しており、国内タイヤメーカーで残るは最大手のブリヂストンだけだったが、他社に追随する。
同社が市販用タイヤを値上げするのは、昨年6月以来。値上げは来年2月1日からで、冬用タイヤは4月1日から。乗用車用、小型トラック用が5%、トラック・バス用、建設車両用バイアスタイヤが7%、建設車両用ラジアルタイヤが10%などの値上げとなる。
同社では値上げの理由について引き続きタイヤの主成分である天然ゴムが高値で推移していることに加え、原油高による合成ゴムやカーボンブラックなどの価格高騰、スチールコード価格の上昇など、タイヤの原材料価格が大幅に上昇している。
さらに、世界的な需要と供給の構造的な問題から、原材料は、今後も高値で推移する見込みで、これらタイヤ原材料価格の高騰に対し、同社は生産性の向上やコスト削減などの企業努力を継続して行ってきたが、企業努力のみでこれを吸収することは困難な状況で、メーカー出荷価格を値上げするとしている。