フォード、2つの先進的安全技術を他社に供与

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フォード・モーター・カンパニーは、ベルトマインダー・システムとロール・スタビリティ・コントロールの二つの安全システムを自動車メーカーと部品サプライヤーに供給すると発表した。 

フォードの環境・安全技術開発担当のスー・シスキー副社長は「ベルトマインダー・システムとロール・スタビリティ・コントロール・システムの安全面での優位性を確信している。これらの独自技術を他社が利用できるように努めてきた」とコメントしている。

ベルトマインダー・システムは、ドライバーがシートベルトを着用していない場合、ドライバーがシートベルトを着用するまで最長5分間にわたり、30秒ごとに6秒間、電子音を発して警告ランプを点滅させるもの。連邦政府の規定では、乗車時にシートベルト・リマインダーの電子音を作動させることが義務付けられており、その規定された電子音が鳴り終わった後、ベルトマインダー・システムが引き続きドライバーに注意を促す働きをする。このベルトマインダー・システムを他の自動車メーカーに技術供与すると、している。具体的な社名は明らかにしていない。

また、車両安定化技術であるロール・スタビリティ・コントロールは、市場に出ている他のシステムとは異なり、ロール率の検出と安定性回復機能を備えており、ドライバーが極限的な運転をしている際にも車両コントロールを維持できるようにサポートする。このシステムは、ドライバーが最大限のコントロールを維持し、横転のリスク軽減に必要な措置を自動的に作動させるもの。 

フォードはこの技術に関してこれまで、世界各地で出願中のものを含め80件以上の特許を取得している。この技術を競合自動車メーカーのサプライヤーに供与する。 

ロール・スタビリティ・コントロール・システムは、2003年モデルのボルボ『XC90』で初めて搭載、2004年モデルではリンカーンのSUVに装備できるように採用を拡大した。また、2005年モデルでは、フォード『エクスプローラー』、フォード『エクスペディション』、リンカーン『ナビゲーター』などにも標準装備した。

《レスポンス編集部》

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