トヨタ自動車は10日、車両安定の統合システムである「VDIM」に自動操舵(アクティブステアリング)機能を付けた新システムを開発したと発表した。
VDIMは、車両安定制御システムのVSCにABS、トラクションコントロール(TRC)を統合し、車両姿勢を安定させるもので、トヨタは2004年7月に『クラウンマジェスタ』に世界初の技術として搭載している。
今回このVDIMに、走行状態に応じて前輪を自動的に制御・操舵し、車両の安定性をより高めるようにした。一部だけに雪が残っているような不安定な路面での発進やブレーキの際も車両の安定が保たれやすい。
同日、富士スピードウェイで技術発表した車両技術本部長の服部哲夫専務は、このシステムはすでに「海外向けのレクサス『GS』に搭載を始めた」と述べ、国内でも8月に営業開始するレクサス店で扱う「GS430」に搭載する方針を明らかにした。