ビッグマイナーチェンジを受けたBMW『7シリーズ』(24日発表・27日発売)は、ひと目見ただけで新型と識別できるほどスタイリングがモディファイされた。
旧型と共通なのはドア、ルーフ、リアフェンダーのみで、それ以外のすべてのパネル、ランプ、加飾パーツが新デザインに変更されている。
マイチェン前の7シリーズがデビューしたのは2001年。保守的なデザインとすることが半ば常道となっているプレステージクラスでは異例ともいえる、冒険的なフロント&リアデザインが与えられ、センセーションを巻き起こした。
新7シリーズは一転、常識的で端正な前後デザインに改められた。まずヘッドランプは先行してBMWの新デザインアイデンティティが採用された『1シリーズ』、『3シリーズ』と共通するイメージの造形に。
ボンネットは中央部の厚みが20mm拡大され、重厚さを強調。トランクリッドに設けられていた横一線のガーニッシュが特徴的だったリアビューも、一般的な左右独立型の大型コンビネーションランプとなった。
全体的におとなしくなった印象を受けるが、一方で細かいデザイン上の遊びは増えた。フロント、リアともにランプ内部の反射ベゼルは3次元グラフィックのように精密にデザインされ、ヘッドランプのリングも散光レンズユニットの口径、焦点距離が表記され、カメラのレンズをイメージさせるものとなっている。