フォードのシミュレーターが安全シンポジウムで最優秀賞

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フォードモーターが開発した運転シミュレーター「VIRTTEX」が、ニューヨーク国際自動車ショー(ニューヨークモーターショー)の一環として開催された2005年世界交通安全シンポジウムの自動車部門で最優秀賞を受賞した。

授賞式に出席したフォードのアン・スティーブンス副社長は「フォードはVIRTTEXを利用した独自の実験室で、クルマとドライバーの相互作用に関する研究を進めており、業界の先駆者としてこのシミュレーターを活用し、今後も自動車のヒューマンファクターと安全面におけるさまざまな問題対処に取り組んでいく」と述べた。

ニューヨーク自動車ディーラー協会とNHTSA(米国道路交通安全局)は、ニューヨーク国際自動車ショー会期中、世界交通安全シンポジウムを開催している。

同シンポジウムでは、ニューヨークのトリステート(隣接3州)エリアで交通安全活動に取り組む人々にむけた自動車メーカーによる最新の安全技術の紹介や、交通安全問題に取り組む個人や組織の功績を評価する活動、革新技術などを学ぶ場を提供している。

フォードVIRTTEXシミュレーターは、2001年にミシガン州ディアボーンに導入した。被験者が負傷するリスクのないよう厳密に管理された環境での実験が可能。

VIRTTEXラボは、6つの角度の付いた油圧ピストンの上に設置され、静止状態時でフロアから約3.3mの高さにあり、操作時にはドームが上昇し、どの方向に対しても最大約3m移動、および最大20度傾斜させることができる。

この広範囲の動きの中でドライバーが運転中に経験するさまざまな力を再現することが可能だ。車両はドーム内にボルト留めされ、運転席に座った被験者がカラープロジェクタに映し出される路面や車外の景色を見てシミュレーションを行う。

《レスポンス編集部》

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