気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2005年1月20日付
●中国での販売店、トヨタ1000店目標(読売・1面)
●ミサワHDの専務に派遣トヨタ(読売・8面)
●いすゞ、ディーゼル、柱に、ハイブリッド車も投入(朝日・11面)
●三菱、支援総額1兆円に、販売激減、収益改善なお不透明(毎日・8面)
●いすゞ、世界販売62万台、今年計画(産経・8面)
●タイガースキャブ、来月1日デビュー(産経・8面)
●日本車に死角、米でシェア3割突破、韓国「ソナタ」猛追(東京・9面)
●トヨタ、副社長に豊田章男氏 社長含みで昇格固まる(東京・9面)
●鋼材3年連続値上げへ、負担巡り攻防、資源高騰で素材一段高(日経・1面)
●GM、純利益37%減、10−12月 世界シェアで15%割れ(日経・9面)
●三菱電機社長「三菱自に追加出資せず」(日経・13面)
●プリウスの電池採用、ハイブリッドバス、日野、470万円値下げ(日経・13面)
ひとくちコメント
昨日、このコーナーで企業のトップ交代人事の動きが活発化してきたと書いたばかりだが、きょうは東京が「トヨタの首脳人事」を取り上げている。それによると、豊田章一郎名誉会長の長男で専務の豊田章男氏が6月末に副社長に昇格する人事を固めたというもの。
トヨタのトップ交代人事は、張冨士夫社長が、この6月で在任6年となることから、さまざまな憶測が飛び交っている。その目玉が章男専務の社長昇格だが、東京によると、「今年はまず副社長に昇格し、来年にも社長に就任する可能性が強い」という見方である。張社長の進退には触れていないが、この記事では「留任」と読み取れる。
いずれにせよ、副社長クラスの昇格人事で異例の扱いをするのは、創業家への"大政奉還”に大きく前進したからである。雑巾がけも大切ではあるが、筆者の見方としてはいずれ社長に抜てきするならば、できるだけ早いほうが傷がつかないでいいと思うのだが……。