制作:ポリフォニー・デジタル、発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメントによるPS2レースシミュレーションゲーム『グランツーリスモ4』(GT4)が、28日に販売を開始した。
GT4は、2003年5月に03/04年冬を発売時期として概要が発表され、その後は発売が延期に次ぐ延期を繰り返していた。東京ゲームショウにも複数回出展されている。
直近では、05年11月9日に関係者を集めて完成披露会を開催し、12月3日の発売を予告していながら、この28日まで延期された。当初の発表からは1年遅れだ。
クルマでいったら前々回のモーターショーに量産予告コンセプトカーを発表し、前回のモーターショーに量産仕様を展示し、その後、発表会を開催し、発売日を予告して受注を開始していながらの延期である。
さぞかしスキャンダルになっていると思いきや、ゲーム業界ではそうではないようだ。オンラインゲーム専門サイト『RBB Slash Games』(http://slashgames.rbbtoday.com/)の伊藤雅俊編集長は「まあ、クリスマスをまたいだのはまずかったですねえ」とコメント、そのていどの出来事らしい。
予告した以上とりあえず発売、後から改良版と交換というような選択肢は無かったのか。「ブレーキフルードが抜けるかもしれないけど、とりあえず乗って下さい、という新型車は無いでしょう」(伊藤編集長)。それはその通り。
開発・発売が中止されなかっただけマシ、らしい。うーむ。