交通事故…死亡者は減ったが、重軽傷者の数は今年も微増

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警察庁は16日、今年11月末までの時点での交通事故死亡者数が6594人となっていたことを明らかにした。前年同期比で4.5%のマイナスとなっているが、重軽傷者の数は同0.2%のプラスとなり、事故数自体も微増している。

これは警察庁が16日に発表したもの。今年11月末までに全国で発生した交通事故件数は86万0361件で、前年同期比で0.6゛のプラスとなった。

交通事故死者(24時間死亡者)は6594人で、同4.5%のマイナスとなった。しかし、重軽傷者の数は106万9666人となり、こちらは0.2%と微増している。

死亡者が減少し、重軽傷者が増加した背景には、16-24歳の若年層の死亡者が減ったこと、シートベルトの着用率が向上するとともに、エアバッグやABSなどの安全アイテムを装着したクルマの普及がさらに進んだこと、高速度での事故が減少したことなどがあげられる。

だが、若年層の事故被害者が減少した反面、高齢者が関係する事故は増える傾向にあり、歩行中の事故だけではなく、運転中に当事者となるケースも増えているという。

警察庁では「このままのペースでいけば、今年1年間の死亡者数は7000人台で収まる」という見込みを示しているが、飲酒運転や過労原因の事故が増える時期でもあり、各地で検問などを強化し、こうした事故を未然に防ぎたいとしている。

《石田真一》

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