歩行者用が常時「青」…神奈川県で優先信号機テスト

神奈川県警は15日、歩行者用の信号機の表示を常時「青」として、車両が接近したときのみ「赤」に切り替えるという、歩行者優先信号機を横浜市中区内の交差点で試験導入した。22日以降は横浜市戸塚区内でもテストが行われる予定となっている。

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神奈川県警は15日、歩行者用の信号機の表示を常時「青」として、車両が接近したときのみ「赤」に切り替えるという、歩行者優先信号機を横浜市中区内の交差点で試験導入した。

これは神奈川県警・交通管制課が実験しているもの。歩行者優先式の信号機が導入されたのは横浜市中区の「太田町2丁目」交差点で、今月26日まで本格導入に向けたデータ取りのための試験が行われる。

22日からは横浜市戸塚区の「品濃小学校下」交差点でもテストが開始され、こちらは30日までテストが行われる。

歩行者優先信号機は、歩行者用の信号機を常時「青」に、車両用の信号機を逆に「赤」にするというもの。

試験導入された太田町2丁目交差点では、近くにある同じ幅員の道路と比較した場合、車両の通行量は1/7程度しかなく、交差点を横断する歩行者の数の方が常に上回る状態にある。

これまでは通常の交差点と同じパターンで信号機の制御が行われていたが、歩行者の側にも「交通量が少ない」という認識があるためか、歩行者用の信号機が赤でも無視して横断していく人が多かった。

同課が今年9月に行った調査では、歩行者328人のうち、実に176人が信号無視をしていた。

このため、テスト期間中は歩行者用信号を常時「青」の状態にして、車両が接近したことをセンサーが感知した場合のみ「赤」にする制御を行う。通行量の多い歩行者を優先することで、「クルマが来ない」と歩行者が軽視して信号を無視することを防ぐ狙いがある。

テスト期間中は歩行者の動向を把握するためのカメラを設置して、実際の人の流れを時間と曜日別でチェックするほか、アンケート調査も実施して本格導入のニーズを調べたいとする。

このような実験が行われるのは全国でも初めて。効果が確認できた場合、歩行者の安全対策が必要な県内の各交差点に今後導入する方針だ。
《石田真一》

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