ストーカー殺人の被告「検察はしつこい」

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ストーカー行為が発展、集団登校の列にクルマで突っ込んで12人を死傷させたとして、傷害致死傷罪に問われた55歳の男が、公判の最終弁論で「故意ではないことわかっているのに、検察側はどうしてここまでしつこいのか」など、捜査を批判した。

最終弁論は19日、京都地裁舞鶴支部で行われた。警察の調べでは、自身が好意を持ち、ストーカー行為のターゲットとしていた女性の子供に危害を加えることを目的として、集団登校の列に突っ込んだとされる。被告側は「事故は故意によって起きたものではない」と主張している。

問題の事件は2002年1月21日に発生している。京都府綾部市神宮寺町加迫付近の市道で、集団登校するために歩いていた小学生12人の列にワゴン車が突入。児童を次々になぎ倒し、小学2年生の男児1名が死亡、11人が重軽傷を負った。

当時は運転ミスによる偶発的な事故と思われたが、事故を起こした容疑者は被害に遭った児童の母親(当時33歳)にストーカー行為を繰り返していたことが判明した。

この母親は容疑者は度々嫌がらせを受けており、すでにストーカー行為の域に入っていた。このため、事故についても嫌がらせ(ストーカー)行為の延長上にあったと警察は判断。業務上過失致死傷ではなく、傷害致死傷容疑で送検。検察も同罪で起訴していた。

今年9月に行われた論告求刑公判で、検察側は「急ハンドルで列に突っ込んだことからも衝突回避の措置を取っていないことは明白で、故意に突入したと認定できる」と指摘し、裁判所に対して懲役20年の実刑判決を求めている。

被告側は19日に行われた最終弁論で「被告は運転中、腰にけいれんを起こした結果として事故に至ったものであり、故意犯とされる傷害致死傷罪ではなく、業務上過失致死傷罪とすべきだ」と主張した。

また、被告本人も「これまでの捜査で故意ではないことはわかりきっているのに、検察側はどうしてここまでしつこくやるのか」など、捜査を批判する陳述を行っている。

公判はこれで結審し、判決は11月30日に言い渡される予定だ。
《石田真一》

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