日本でのITS世界会議の開催は2回目になる。
前回は95年の横浜会議で、この翌年にVICSがサービス開始予定ということで、世界会議は格好のお披露目の場となった。
それから9年経った名古屋会議ではVICSを超える新アイテムは登場するのか。
総合プロデューサーの月尾嘉男氏は第7回日本組織委員会後に、「これまで、カーナビ、VICS、ETCがあったが、これらはもはや普及期に入っています。ITSの世界も次のレベルのものが求められるようになってきました。 テレマティクスやインターネットITSといった、双方向コミュニケーションがいよいよ実用レベルに突入してきています。今回の会議で、最も注目できる技術といっていいでしょう。」とコメントした。
いま思えば、9年前には、まだVICSすらデビューしていなかったのだ。そして今度は、テレマテイクスと、ともにカーナビまわりの技術なのが面白い。
やはり日本のITSはカーナビの普及を背景に進化するのだろうか。その答えの一部は10月18日から始まる世界会議で明らかになる。