スズキとGM(ゼネラルモーターズ)は、700気圧圧縮水素貯蔵システムを日本国内で初めて高圧ガス保安協会から認可を取得したと発表した。スズキは年内に700気圧システムを搭載した燃料電池車で公道試験を行う。
700気圧のシステムの採用では、燃料電池車の航続距離を大幅に延長することが可能になる。スズキは現在、350気圧システムを採用した燃料電池軽自動車2台の大臣認定を取得して公道試験を行っている。
今回認可を取得した700気圧システムの採用で、350気圧システムと比較して50%以上の航続距離の延長が図れる。
これまで燃料電池分野で、700気圧のシステムを実用化したのはGMだけで、欧州や北米で運行している燃料電池車『ハイドロジェン3』に搭載している。GMは700気圧システムを米国クォンタム社と共同開発しており、スズキ車にはクォンタム社から調達して搭載する。